フェリシアこども短期大学 FELICIA CODOMO COLLEGEフェリシアこども短期大学 FELICIA CODOMO COLLEGE

国際こども教育学科DEPARTMENT OF ICO

教員紹介

教員紹介

赤松 広美Hiromi Akamatsu

講師

赤松 広美
職 位
講師
学 位
修士(保健福祉学)
専門分野
障害児者支援、生活困窮者支援
研究テーマ
障害児者と家族への支援、子育て支援、保育者養成
所属学会
日本保育学会、乳幼児医学・心理学会
主な担当科目
 
 
特別支援教育(障害児保育)Ⅰ、特別支援教育(障害児保育)Ⅱ、保育実習指導Ⅰ(施設)、保育実習Ⅰ(施設)、保育実習指導Ⅲ、保育実習Ⅲ、保育・教職実践演習(幼)、キャリアデザイン、演習ゼミ
教育活動
特別な支援を必要とする子どもとかかわる際、保育者自身が子どもの「今」の情動・気持ち・意図を適切に感じることができるよう「保育者自身の感性」を育てることを目指している。
保育者として、まずは子どもに対し「養護」の視点でかかわること(子どもの気持ちや思いをしっかりと受け止め目の前の子どもを丸ごと受け止め、日々子どもとのかかわりを積み重ねていくこと)、そして子どもと保育者のあいだに信頼関係が育まれた後に「教育」的かかわり(保育者の思いや願いを伝える行為)が子どもに届くこと、について具体的事例を挙げながら授業を進めている。
研究活動
育てにくい子ども(difficult child)が示す接近と回避の動因的葛藤、甘えについて探求している。特に、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもや成人にみられる常同反復的行動と愛着形成との関連について観察・研究を続けている。「ナラティブ・アプローチ」、「関係障害臨床」、「接面」の視点を常に意識しながらフィールドワークを実践し、ASD児の養育者が我が子のありのままを受け止めることが難しいと感じるとき、愛おしいと感じることが困難なときに、養育者の気持ち・思い・願いも汲み取りながら、双方の関係性が少しでも心地よいものへ変容していく支援を模索している。
社会的活動
・Transition Projects Doreen‘s Place Shelter(オレゴン州ポートランド市)にて生活困窮者(ホームレス)への支援(1994~1995)
・The Sunflower Family Center(オレゴン州ポートランド市)にてOregon Pre-kindergarten対象児(被虐待児)へのHead Start Programの提供およびメンタルヘルス支援(1995-1996)
・東海大学健康科学部Mother-Infant Unit(発達障害の乳幼児とその保護者に対し関係障害臨床の視点に立った治療介入実践)にて臨床実践・学会発表等(1999-2002)
・介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)講師(2004-2005)
・県央地区、湘南地区にてひとり親世帯・生活困窮者世帯への支援(2006-2008、2011-2013)
・神奈川県立高校にて保育・福祉系出前授業講師(2020-2022)
・湘南地区にて子育て支援ボランティア(2020-現在)
主要業績
  • 【学術論文等】
    ・妊産褥婦及び乳幼児のメンタルヘルスシステム作りに関する研究―乳幼児早期の母子コミュニケーションの質的評価とありかたに関する研究(共), 2001, 平成12年度厚生科学研究補助金子ども家庭研究事業総合研究報告書/厚生労働省
    ・自閉症にみられる自傷の成因と治療をめぐって(共), 2002, 精神科治療學第17巻8号, 1025-1031
    ・Motivational conflict, attachment(amae) and emotional communication between infants with autistic spectrum disorders and their caregivers.(共), 2003, Seishin shinkeigaku zassi = psychiatria et neurologia Japonica, 第105巻9号, 1145-1150
  • 【直近5年の研究業績書】
    ・目標達成シートを用いた保育実習の振り返り―学生への意識調査から見えたことについて(単), 2029, 令和元年度岩谷学園研究業績書
    ・母親が我が子の障害を受け容れるまで—自閉症スペクトラム障害を抱える子どもと母親の歩みより(単), 2021, 令和2年度岩谷学園研究業績書
    ・自閉症にみられる常同反復的行動の多様性と愛着形成に関する研究 A Study on Varieties of Repetitive Stereotyped Behaviors in Autism and Form of Attachment(単),2022, 令和3年度岩谷学園研究業績書
    ・就職に関する保育士養成科の課題を探る―卒業生・就職先等現場の声を通して(共), 2023, 令和4年度岩谷学園研究業績書
  • 【主な学会発表】
    ・自閉症にみられる愛着とパニック,1998, 第80回日本小児精神神経学会
    ・自閉症者のコミュニケーションにおけることばの持つ生命感, 1999, 第34回日本発達障害学会
    ・愛着形成と声の調子の多様さ, 2000, 第84回日本小児精神神経学会
    ・乳児期早期の人工内耳装着児にみられた自閉性と母子コミュニケーション, 2000, 第10回乳幼児・医学心理学会
    ・自閉症にみられる繰り返し行動の発達論的検討, 2000, 第10回乳幼児医学・心理学会
    ・自閉症の常同反復的行動にみられる強迫性と多義性, 2001, 第86回日本小児精神神経学会
    ・Video Presentation: Early Intervention for Infants with Autistic Spectrum Disorders, 2002, 8th Congress of World Association for Infants Mental Health(WAIMH) in Amsterdam, Netherland